ぺいちくのブログ

本と建築のブログです。https://twitter.com/paychiku

コクヨのキャンパスダイアリー

今年(2016年)からコクヨのキャンパスダイアリーを使っていて便利だったから来年のも買った。サイズはA5。

 去年まではほぼ日手帳を使ってたんだけど、日めくりのページをいまいち使いこなせてなかった。予定は見開きのカレンダーのページに書くとしても、日めくりのところは書いたり書かなかったりだし、打ち合わせのメモをとったりするのもその日のところの書くスペースがなくなったら前の日の空いてるところに書いたりして、いまいち情報が整理できていなかった。

キャンパスダイアリーにしてからは、予定をダイアリーのほうに書いて、もう一冊別でA4のキャンパスノートをメモ用に持ち歩くことにしていた。使い切ったらまたノートだけ買えばいいので、メモや考え事を書くときにスペースを気にせずたくさん使える。

来年からはノートもダイアリーに合わせてA5にすることにした。

A4を広げるとA3になって、でかくて書きながら説明したりするときに便利だけど、でかすぎる気もしてきて、A5だとタスクリストとかを書いて机に広げっぱなしでも邪魔にならないので、どちらかというとA5のほうが使い勝手いいかなと思う。

コメントする力

なんかいろいろ便利ツールとか情報源とかがあって、限られた時間でどの辺をカバーしたらいいか難しいなと思ってきたのでこの本を読んでみた。

コメントする力

コメントする力

 

 この本に書いてあった整理法で、考え事とか、明日やることとかのメモを自分で自分にメールするというやりかたは気に入って使っている。あとで検索するのにもコメントいれとけばタグみたいになって便利。

情報源については、新聞を全誌読むのは自分の仕事には必要ないと思うから、日経新聞と地方紙をざっと読む程度。時事的なものはラジオで(session22をぜんぶ聞いているだけでかなり勉強になる)。建築的なもののニュースは日経アーキテクチャで(前は国内外の建築系ネットニュースをチェックすることにしてたけど、きりがないのでやめた)。資料として新建築社のJAを毎号買っている。他の建築雑誌は立ち読み、もしくは気になったものだけ買う。あとは月に何冊か本を読む(だいたい4冊程度。)。これも昔は建築1、小説1、新書1とかでバランスをとってたけど、今は特に考えず、読みたいものを読むことにしている。ジャンルのバランスよりもインプットとアウトプットのバランスのほうを最近は気にしないといけないなと思うようになってきた。アウトプットが多すぎてネタというかやりたいことが枯れてしまわないようにしないといけない。

Aterm MR04LN

イーモバイルルーターを使っていたんだけど、2年しばりが終わったので、ルーターを買い換えた。今回はNECのフリーSIMのルーターに。

どれ買ったらいいかよくわからなかったんだけど、調べたところメジャーっぽいこれにすることに。 MR05LNが新しいみたいだけど、MR04LNでも問題なさそうだったので、少しでも安いこちらを購入。

SIMカードはOCNのモバイルONEにした。一日110MBのプランと迷ったけど、使わない日もあるので月3GBのプランに。EMOBILEのときは月2GBで足りてたので問題ない。

うちは事務所でプロバイダOCNを使ってて、モバイルのほうをOCNにあわせると月々200円安くなる。プランは3GBで月1100円のところ200円引きで900円。イーモバイルの時は2GBで2700円くらいだったので本体代を足したとしてもかなり安くなって満足。

SIMカード単体で契約する場合はだいたい2年しばりとかなくて良心的でいいと思う。

ういたお金でAdobeのCCを契約するかどうか検討中。

丹下健三

豊川斎嚇の「丹下健三 戦後日本の構想者」を読んだ。

丹下健三――戦後日本の構想者 (岩波新書)

丹下健三――戦後日本の構想者 (岩波新書)

 

前半は丹下健三のことを時系列に、後半は丹下の弟子たちのことが書いてあってどちらも読みごたえあっておもしろかった。

巨匠の時代は終わったと言われてずいぶんたつけど、今では考えられないくらいの大きなプロジェクトを若いころから任されていたんだなあと思う。リノベーションとかまちづくりとかが紹介されることが多い昨今だけど、やっぱりでかいのつくる人たちのほうがすごいなと思ってしまう。

丹下健三といえばやっぱり代々木あたりがピークで都庁とかはいまいちという話をよく聞くけど、その背景には海外(中東など)での経験があったんだなとこの本を読んではじめてわかった。

後半の丹下の弟子たちの話を読んだ後、この人たちの時代(磯崎、槇、黒川など)も終わりつつあって、そのさらに弟子たちの時代が今なのかなあと考えてみたんだけど、青木淳くらいしか思いつかなくって、これっていったいどういうことなんだろうと複雑な気分になった。

そのへんのことがどうでもよくなるくらいに、帯に「世界のTANGE」と書いてあったのをワイフが「世界のTENGA」と空目したのが一番印象に残った。

夜を乗り越える

又吉の「夜を乗り越える」を読んだ。

図書館で借りて読んだ。

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

 

 これを読んで近代の名作も現代文学も両方たくさん読みたくなった。

僕がずっと考えていた、まわりの目や批判が気になるような人たち(又吉のような気にしすぎ芸人など)がなんで文章を書いたりコントをやったりするような表現をしているのかという謎が少しわかったような気がする。

僕も学生時代に考えすぎて手が動かなくなったり、仕事をはじめてからもなんかいやになって建築のことをやめようかなと思ったりしたこともあるけど、でもやっぱり建築のことがおもしろくてなんだかんだ今も続けている。続けながらもかっこよすぎるデザインは恥ずかしいなとか、でもできあがったらかっこいいのできたからみんなにみてもらいたいなとか、自分でもかなり矛盾しすぎていてわけが分からないんだけど、みんなそんな感じなのかもなと思えるようになってきた。

今年はほんとに忙しくてあまり本が読めなかったけど、年末年始はいくつか小説が読めるように12月の仕事を頑張ろうと思う。

 

 

地方で建築を仕事にする

「地方で建築を仕事にする」を読んだ。

地方で建築を仕事にする

地方で建築を仕事にする

  • 作者: 五十嵐太郎,丸田絢子,藤野高志,岩月美穂,水野太史,蟻塚学,蒲地史子,島津臣志,齋田武亨,本瀬あゆみ,水谷元,佐藤欣裕,岡昇平,芳賀沼整,片岡八重子,魚谷繁礼,辻琢磨
  • 出版社/メーカー: 学芸出版社
  • 発売日: 2016/08/31
  • メディア: 単行本
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 いろんな設計活動のあり方があるなーといった感じで励まされた感じ。

僕の事務所も先日5周年をむかえて、だからといって特に次のステップがどうこうというのもないんだけど、仕事は確実にあるので取り組み方についてはすこし考える時期にきたなといった感じ。

田舎のいいところは特にアピールしたりしなくても主なところにはすぐに認知されるので、無理におもしろいことをしたり、雑誌に載ったりしなくてもいいところなのではないかと思う。依頼をうけた建築の本来あるべき姿(そんなのほんとにあるかどうかは知らんけど)を素直に考えることができるんじゃないかと思う。

コンビニ人間

「コンビニ人間」を読んだ。

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 今の世界のルールが理不尽に思えても、世界の方が変わることは多分ないわけだから(それこそ縄文時代から)、自分が変わる(世界にあわせる)しかない、強く生きるしかないってのは決断主義的というか、ゼロ年代にこういう話って多かったような気がするんだけど、ただここまで徹底して書かれたものはなかったということなのかなと思った。多様性礼讃の雰囲気の現代だけど実際はそうでもないし、なんでもありなわけでもないから、じゃあどうしたらいいんだという人がでてくるのは、多様性礼讃が建前だけになってしまってるからなのかもしれない。