マックス・ウェーバーの「職業としての学問」を読んだ。
- 作者: マックスウェーバー,Max Weber,尾高邦雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1980/11
- メディア: 文庫
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いつか読まないといけないとずいぶん前からリストにあったんだけど、ようやく図書館で借りて読んだ。
"自己を滅して専心すべき仕事を、逆になにか自分の名を売るための手段のように考え、自分がどんな人間であるかを「体験」で示してやろうと思っているような人、つまり、どうだ俺はただの「専門家」じゃないだろうとか、どうだ俺のいったようなことはまだだれもいわないだろうとか、そういうことばかり考えている人、こうした人々は、学問の世界では間違いなくなんら「個性」のある人ではない。"(P28)
「こうした人々の出現はこんにち広くみられる現象であるが」と続くんだけど、100年前のドイツやアメリカの風潮はよく知らないけど、今も似たような感じだなと思った。やっぱウェーバーが何度も言うように余計なことを考えず、個性も自我も忘却してザッヘ(仕事)に献身すべきなんだろうな。