ぺいちくのブログ

本と建築のブログです。https://twitter.com/paychiku

建築家・内藤廣 BuiltとUnbuilt

「建築家・内藤廣 BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い」を読んだ。 建築家・内藤廣 BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い 作者:内藤 廣 グラフィック社 Amazon グラントワでやってた展覧会に行って、そこで買った図録のようなもの。 展覧会自…

月と散文

又吉直樹の「月と散文」を読んだ。 月と散文 (単行本) 作者:又吉 直樹 KADOKAWA Amazon エッセイ集で、ひとつが短いから空き時間に読むのにちょうどよかった。 日常におこった出来事に対して感じたことが書いてあったり、謎の設定の短い話(エッセイではない…

はじめてのスピノザ

國分功一郎の「はじめてのスピノザ」を読んだ。 はじめてのスピノザ 自由へのエチカ (講談社現代新書) 作者:國分功一郎 講談社 Amazon 読みやすい本だったし、「100分de名著」のスピノザの回を読む前に観ていたからすっと入ってきた。 意思もまた何らかの原…

GAJAPAN186

毎年年末年始に読んでいるGA JAPAN の総括と展望を読んだ。 GA JAPAN 186 ADAエディタトーキョー Amazon 今回は藤原さん、石上さん、百田さん。 冒頭掲載されていた石上さんの水の美術館は水の満ち引きが内部にもあってすごそう。 今までは定期的に本屋で新…

中村文則の「列」を読んだ。 列 作者:中村 文則 講談社 Amazon 読み進めていると、列の世界と現実がよくわからなくなったり、そもそも列の世界ってなんなんだといったことも謎なんだけど、よくわからないままだったしそれでいいんだと思う。 サルの研究の話…

あなたの燃える左手で

朝比奈秋の「あなたの燃える左手で」を読んだ。 あなたの燃える左手で 作者:朝比奈 秋 河出書房新社 Amazon 図書館で読んだ。sessionで倉本さおりさんが紹介していたので読んだ。図書館で借りた。この人の本ははじめて読んだけどおもしろかった。倉本さんが…

目的への抵抗

國分功一郎の「目的への抵抗」を読んだ。 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書) 作者:國分功一郎 新潮社 Amazon コロナ後の講演を2本まとめた本で、2本目のほうが「暇と退屈の倫理学」の延長のような話でおもしろかった。1本目は質疑応答が多めで…

フィールダー

古谷田奈月の「フィールダー」を読んだ。 フィールダー (集英社文芸単行本) 作者:古谷田奈月 集英社 Amazon 図書館で借りて読んだ。多分今年読んだ本のなかで一番の本。 文化系トークラジオLifeで話題になっていたので読んだ。 世の中のありとあらゆる矛盾が…

訂正可能性の哲学、訂正する力

東浩紀の「訂正可能性の哲学」、「訂正する力」を読んだ。 訂正可能性の哲学 ゲンロン叢書 作者:東浩紀 株式会社ゲンロン Amazon 訂正する力 (朝日新書) 作者:東 浩紀 朝日新聞出版 Amazon 「訂正可能性の哲学」を先に読んでそのあとに「訂正する力」を読ん…

老人と海

ヘミングウェイの「老人と海」を読んだ。 老人と海(新潮文庫) 作者:ヘミングウェイ 新潮社 Amazon 文庫本で読んだ。読んだことあったような気がしたけど読んでなかった。そもそもヘミングウェイの本は武器よさらばとかも読んだことないし、一冊も読んでな…

連戦連敗

安藤忠雄の「連戦連敗」を読んだ。 連戦連敗 作者:安藤 忠雄 東京大学出版会 Amazon 積読になってたけどようやく読んだ。 大学3年生の時にそれまで全然やる気なかったのに急にやる気になって建築の本読んだのが安藤忠雄の「建築を語る」と「建築家たちの1…

罪と罰

ドストエフスキーの「罪と罰」を読んだ。 罪と罰 1 (光文社古典新訳文庫) 作者:ドストエフスキー 光文社 Amazon 光文社古典新訳文庫で読んだ。さすがの亀山先生の新訳で読みやすかった。 カラマーゾフの兄弟は学生の時に新潮文庫で読んだ記憶があるけど、そ…

雌伏三十年

マキタスポーツの「雌伏三十年」を読んだ。 雌伏三十年 作者:マキタスポーツ 文藝春秋 Amazon マキタスポーツの自伝的小説。東京ポッド許可局を欠かさず聞いている者としてはとてもおもしろかった。売れてない時代のことや、芸人になる前のぼんやり何者かに…

A

中村文則の「A」を読んだ。 A (河出文庫) 作者:文則, 中村 河出書房新社 Amazon 図書館で借りて読んだ。短篇集だった。 病院の待合で読んでいる途中いくつか官能小説みたいなのがあってどうしようかと思ったけど、たぶん誰もみてないはずだから普通に読んだ…

あなたが消えた夜に

中村文則の「あなたが消えた夜に」を読んだ。 あなたが消えた夜に (毎日文庫) 作者:中村 文則 毎日新聞出版 Amazon 図書館にあったので借りて読んだ。中村文則の本で読んでないやつがあったので順番に読んでる。 エンタメミステリー感があってよみやすかった…

半建築

長坂常の「半建築」を読んだ。 半建築 作者:長坂常 フィルムアート社 Amazon おもしろかった。ここ数年みんながやってる素材の使い方、組み合わせかた、古い建物・材料の使い方などのいくつかはこの人が発明していると思う。とても現代的でかっこいいんだけ…

惑いの森

中村文則の「惑いの森」を読んだ。 惑いの森 (文春文庫) 作者:文則, 中村 文藝春秋 Amazon 文庫版を買って読んだ。 短篇集で1つの話が2ページ前後で読みやすい。なんとなくそれぞれの話が謎の教団とかでつながっている。間にちょいちょい挟まれているN(多…

リベラリズムの終わり

萱野稔人の「リベラリズムの終わり」を読んだ。 リベラリズムの終わり その限界と未来 (幻冬舎新書) 作者:萱野稔人 幻冬舎 Amazon 図書館で借りて読んだ。 僕自身ずっと左寄りだと自認していたけど、最近ちょっとよくわからなくなってきた感は否めない。左右…

自由対談

中村文則の「自由対談」を読んだ。 自由対談 作者:中村文則 河出書房新社 Amazon 中村文則のの本で映画化されているものをほとんどみてないことに気づいたので、「銃」や「去年の冬、きみと別れ」を正月休みにみた。「悪と仮面のルール」もみてみたい。 亀山…

逃亡者

中村文則の「逃亡者」を読んだ。 逃亡者 (幻冬舎文庫 な 39-2) 作者:中村 文則 幻冬舎 Amazon スケールがでかくておもしろかった。いろいろ盛り込みたくて散らかってるようにみえたり自然じゃなかったりするような気がするけど、これはこれで逆に書きたいこ…

カード師

中村文則の「カード師」を読んだ。 カード師 作者:中村文則 朝日新聞出版 Amazon ポーカー賭博の駆け引き、やり取りは引き込まれるものがあった。 理不尽だったり残酷だったりするこの世の中でなんとか生きていかないといけない。生きていくために占いや信仰…

GA JAPAN 180

毎年年末年始に読んでいるGA JAPAN の総括と展望を読んだ。 GA JAPAN 180 GA JAPAN Amazon 今回は藤原さんと石上さん。 石上さんは地面を掘りだした洞窟のようなHouse&Restaurantが2022の春に完成。僕もそこまで熱心に雑誌掲載の内容を追いかけていなくて年…

日本習合論

内田樹の「日本習合論」を読んだ。 日本習合論 作者:内田樹 ミシマ社 Amazon 割と話がいろんな方向にいってたからもっと短い本でもよさそうだけど、そこもふくめてあまり単純にしないほうがいいのかもと最後まで読んでみて思った。 僕自身どちらかというとリ…

村上春樹の「約束された場所で」を読んだ。 約束された場所で (underground2) 作者:春樹, 村上 文藝春秋 Amazon 前に読んだアンダーグラウンドが地下鉄サリン事件の被害者で、こちらはオウムの信者(元信者も含む)のインタビュー。 体調が悪かったのが、食…

リノベーションの教科書

共著「リノベーションの教科書」を読んだ。 リノベーションの教科書: 企画・デザイン ・プロジェクト 作者:小池 志保子,宮部 浩幸,花田 佳明,川北 健雄,山之内 誠,森 一彦 学芸出版社 Amazon 学生向けの本だと思うけど、おじさんにもいい本だった。 最近うち…

リノベーションの教科書

共著「リノベーションの教科書」を読んだ。 リノベーションの教科書: 企画・デザイン ・プロジェクト 作者:小池 志保子,宮部 浩幸,花田 佳明,川北 健雄,山之内 誠,森 一彦 学芸出版社 Amazon 学生向けの本だと思うけど、おじさんにもいい本だった。 最近うち…

現代思想入門

千葉雅也の「現代思想入門」を読んだ。 現代思想入門 (講談社現代新書) 作者:千葉雅也 講談社 Amazon 千葉雅也のほかの本も読んだことあるけど、ほかの本は読むのが難しかったりしたけど、この本はすごく読みやすかった。多分大学生向けに書いてある。 建築…

アーバニズムのいま

槇文彦の「アーバニズムのいま」を読んだ。 アーバニズムのいま (SD選書271) 作者:槇 文彦 鹿島出版会 Amazon 槇文彦のことは僕が学生の頃から著作や彼が設計したヒルサイドテラス等に触れて、全面的に信頼できるなと思っていたし、誠実に建築と向き合われて…

建築の難問

内藤廣の「建築の難問」を読んだ。 建築の難問――新しい凡庸さのために 作者:内藤廣 みすず書房 Amazon 内藤廣の本は出たらだいたい買って読んでいるから今回も買って読んだ。今回の内容は東日本大震災以降の活動の話で、読んでいて自分はこういったことがあ…

人を動かす設計術

香山壽夫の「人を動かす設計術」を読んだ。 人を動かす設計術 作者:壽夫, 香山 王国社 Amazon 香山さんの本を久々に読んだけど、最近の建築はいかがなものかみたいな内容が増えてきたと感じた。それは別に香山さんが老害になったからというよりもほんとにい…