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コモディティにならないために

世間では就職活動が始まったとのことで、先日の日経新聞では学生向けに、会社で身に付く能力は3つに分かれると書いてあって、これが働き方に関する考えを整理するのにわかりやすかった(以下正確に覚えてはないですが)。

 

①どこでも使える能力

②業界内共通の能力

③固有の会社でしか使えない能力

 

ここで、①は具体的にビジネスマナーとか、英語とか。スポーツ選手だと、走る能力とか、筋力。

②は弁護士なら法律の知識、野球の選手だと具体的な野球のスキル(投げる打つなど)。

③になると、その会社の商品について熟知しているかとか、野球選手だと、そのチーム特有の決まりごと(サインとか、このケースならこういうプレーをするという決まりとか)。

 

3つの分け方を見ると一見、自分の市場価値を上げて将来転職しようと思うと、①>②>③の順で能力が必要になってくるようにみえるけど、同じ業界内だったら②>①>③だったり、③>②>①だったりする。、野球の移籍とかだともはや②さえあればあとはどうでもよかったりするのでは(問題さえ起こさなければ)。

僕は学生のときは、気分が乗らなかったり、出遅れたりで、あまりちゃんとシューカツをやってなかったんだけど、やっぱり②をマスターできるかということを重視していたと思う。とにかくはやく各構造(木造、S造、RC造)の実施図面(特に矩計図)が描けるようになりたかった。建築の設計をするのならよほど大きな会社でない限り、同じ会社で働くのは現実的でないと考えていたし、設計事務所が給料安いのはわかっていたから。

建築の仕事だと②は一般的な建築の仕様や工法、法律のこと、③はメーカー固有の工法とかになってくる。

同じ会社にずっと勤めるなら③を極めるべきだし、③がしっかりしている会社は競争が少ないからつぶれにくかったりする。実際③重視のメーカーに就職した同級生はほとんど転職してないが(給料がいいってのもあると思うけど)、中小ゼネコンや設計事務所に就職した人たちはわりと転職している。地方公務員とかも③の比重が高いのではと思う。

僕は何度か転職をして今(自営業)に至っているけど、最初に就職した設計事務所では②をしっかり学べた。幸運にも各構造を一通り担当できたので。次に入った某企業では②はほとんど身につかず、③と①ばかり身についた(これはこれで勉強になったが)。

個人が市場で価値を出すためには②が大事だけど、企業が市場で生き残るためには③の比重が高くなるというちょっとしたすれ違いがあるのではとこの記事を読んで思った。これには会社ができるだけ人材を入れ替え可能なものにしたいというリスク回避と、個人がどこにいっても重宝される能力をみにつけておきたいといった個人側のリスク回避の差がある。

このへんについてはこれを読んで考えたことが多いです。

 

武器としての決断思考 (星海社新書)

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 それとこの方は40代あたりで働き方をかえることを勧めておられて、これにはとても共感するのですが、せっかく事務所を開いたのでできるかぎり続けたいと思っています。まあ事務所を続けていく中でちょっとづつ働き方が変わるかもしれないし。

 

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

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