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内藤廣「アタマの現場」に行ってきた

ちょっと前のはなしですが、ギャラリー間で行われていた内藤廣の「アタマの現場」に行ってきた。

1/18~3/22までだったのだが、年度末で仕事が忙しかったから行けるかどうか微妙だったのだが、なんとか最終日に行けた。最終日ということで予想通り人が多かったし、内藤さんも来ていた。僕が行った昼過ぎには他にも藤本壮介さん(多分)や植田実(多分)さんもいた。

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多くの模型が展示されていた。切妻屋根のものが多いからってのもあるのだろうけど、対称形で力強い造形のものが多い。

日本の最近の建築は、軽さや弱さ、現象的なものの表現に向かっていたが、震災以降のコンペをみていると屋根をかけたものや力強い表現のもの、確かなものに振れているきがする。

もちろん軽さや弱さを表現した建築もきちんと構造計算されていて物理的に弱いというわけでなないのだけれど、屋根をかけたものや力強い表現のもののほうが共同体のイメージとかにあっているということなのだろうか。軽さや弱さの表現は民主的で、強さの表現は権威的といった対立軸もあったはずだが。

復興関係のコンペでは工期を短くする必要があったり、職人不足だったりで、できるだけつくりやすい形にしたほうがいいといった事情もありそうだけど。

いずれにしても内藤さんが最近コンペにたくさん勝っていることと、震災以降のムードは無関係ではないと思う。内藤さんが教職を終えられて事務所の仕事に集中できているというのもあるか。

 他には製本された実施図面がいくつか展示されていて、自由にみることができるようになっていた。実施図面を展示するってのはよほど自信がないとできないのではと思うのだが。これが僕は楽しみだったのだが(よその事務所の実施図面一式をみれる機会なんてなかなかないので)、結構な順番待ちだった。

図面をみて印象に残ったのが、図面の記名がぜんぶ手書きのサインだということ。図面にはだいたい図面作製者の名前や設計担当者、検図担当者の名前をいれるところがあってだいたい認印が押されているのだが、そこがぜんぶ手書きで筆記体のかっちょいいサインだった。CADの図面だからサインの画像が貼ってあるのかもとくらべてみたら、全部微妙に違っていてちゃんと手書きで書いてあった。てことはトレペに出力した図面にサインして白焼されているのかな。はんこ押すよりもサインする方がCADの時代には緊張感があってよさそうだなと思った。所長のはんこを所員が代わりに押すってこともできないだろうし。