ペーター・ツムトアの「建築を考える」を読んだ。
エッセイ集みたいな本で読みやすかった。
ペーター・ツムトアはスイスの建築家。僕はピーター・ズントーと読むほうがなじみがあるのだが最近はこっちなのかもしれない。この人の建築は結構好きで、去年出た作品集(高かった)も買った。
Peter Zumthor 1985-2013: Buildings and Projects
- 作者: Thomas Durisch
- 出版社/メーカー: Scheidegger & Spiess
- 発売日: 2014/03/15
- メディア: ハードカバー
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この人は家具製作をする家で育ったらしく、「あくまでも物を出発点とすること」というのはほんとそうだなと思う。
「私ははっきりした、明快な形態を好む。曖昧であやふやな構造にはたびたびお目にかかるけれども、自然の風景にはまったくそぐわない。ーーーだからこそ、風景の中に建物を建てるときには、私は形のはっきりとしたものを選ぶ。自然な印象を与えるシンプルで明快な解剖学的構造と身体を設計することに努める。(p106)」
これは近年のぐにゃぐにゃへにょへにょのことが嫌いなのではと受け取ったが、あっているのかどうかは分からない。僕はできるだけシンプルな形になるように努めているが、どっちにしてもぐにゃぐにゃしたものをつくる技量もないし、予算もないので。シンプルな形の方が雨漏りも少ないだろうし。