香山壽夫の「建築形態の構造」を中古で買った(アマゾンで)。
カバーなしだったけど、図書館おちでわりと安かった。某短大の図書館のはんこが押してあって上から黒く塗りつぶされていた。多分短大が大学になった時に学部の編成が変わって建築関係の本が削られたんだろう。かなりきれいだったからほとんど読まれてなかったのでは。
僕が修士論文をかくときにかなり参考にした本。僕はとある近代の建築家の建築論と形態分析をしたのだけれど、章の構成とか、分析手法とかはほとんどこの本にならった。
他には「理科系の作文技術」もかなり使った。
「建築形態の構造」は僕が修士の時にはすでに絶版になっていた本なので、手に入ってとてもうれしい。大学生の時も中古で探したけど、かなり高額だった記憶がある。大学の図書館で借りて読んだりしていたけど、途中から返すのが面倒になって、いるとこだけコピーした。そのときのコピーが先日事務所を片付けていたらでてきた。他にもなんでこんなのコピーしたのか今となってはよく分からないものもたくさん出てきた。手前のは哲学辞典だと思う…僕が大学に行っていたころはニューアカとかが流行った時代よりもだいぶ後だけど、なぜか僕ははまってしまっていた。
今考えるとぜんぜん役に立ちそうにないものばかりで、あれからずいぶん経ったけど、多分役に立ってない。
ただ、難しい本をたくさん読んだということだけは確かなので、大学を出て、大人に怒られたりしたときに「多分俺の方が難しい本をたくさん読んでいる」という謎の自信から、自分を保つことができていた。今思うとその大人たちも僕より難しい本をたくさん読んでいる可能性は十分にあると思う。