火花

又吉直樹の「火花」を読んだ(kindleで)。電子書籍には売り切れがないから便利。

火花 (文春e-book)

火花 (文春e-book)

 

純文学が何かとか文章のよさとかは僕にはわからないけど、登場人物(師匠の神谷)も魅力的だし、青春を描いた小説として素直におもしろいと思った。

ストイックに、おもねらずとんがってみたり。でもそれでは世間に理解されず独りよがりになって、どんどん生きづらくなったり。一方で異端になりきれなかったりもする。自分に才能があるのかどうか、あきらめたほうがいいかどうか。

僕がいる建築設計の世界でも若い時はだいたいみんなこんなことを考えてるんじゃないかなあと思った。敷地とプログラムが与えられた中で、どんなにおもしろい建築ができるか考えるのは、お題が与えられた芸人みたいなもんだと昔某恩師に言われたことがある。

確かにとんがった人たちが周りにたくさんいたこととか、修行中は貧乏なこととかこの本にでてくる人たちと共通するところはある。でもこれは建築や芸人以外の他のものを真剣にめざしている人たちも同じだと最近は思う。

僕は結局のところ修行っぽいとことか、何か変わったことをしないといけないムードが苦手で、そういったところを避けて、突出することもなくだらだら続けているんわけだけど。