自分の仕事をつくる

西村佳哲の「自分の仕事をつくる」を読んだ(文庫版で)。

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

 

 タイトルだけでなんとなく僕が最近「丁寧派」とレッテル張りをしているものと同じ何かを感じていたから、この本はかなり前に買っていたんだけど、なんとなく気が進まなくてずっと読んでいなかった。正月にようやく読む気になって、読んだのだが、やっぱりいい仕事をする人たちのいい話が目立ったが、現実にそれができている人たちについてはやっぱりすごいなと思った。

当たり前のことではあるんだけど、僕が「丁寧派」と呼んでいる人たちは、気取っているようにみえて嫌らしい感じもするけど、丁寧なことができなくても、めざすことはそんなに悪いことじゃないなと改めて思ってきた。

こどもにテレビばっかみてたら目が悪くなるといいながら、テレビをみせているのと、何も言わずにテレビをみせているのでは、まだ前者の方がまだましなんじゃないかと思えるのと同じように、完璧に丁寧にはできないけど、丁寧(いい仕事)を心がけるだけでもだいぶ精神衛生的にいいんじゃないかと思う。

と本を読みながら思っていたら、文庫版のあとがきではこの辺を疑問に思った読者からのメールへの返答もあって、このへんについてはきちんと回収されていた。

僕自身、会社勤めをへて自分の事務所を持つようになったんだけど、どう考えても自分の事務所を持ってからの方がストレスもないし、求めに応じた仕事ができる充足感もある。まあ、会社勤めのときもそんなにストレスがあったわけじゃないし、同僚とわいわいやって楽しかったけど、なんとなく充足感が足りなくて、それをレジャー(バスケとか)で補っていた。

丁寧さについても、会社勤めの時よりも今の方がずっと検討に時間をかけていてめちゃくちゃ効率悪いはずなんだけど、だからといって生産性(収入)が下がっているわけでもない。この辺については会社は若手が他の人の分を支えているという構造がやっぱりあるのかもなとも思う(だからといって若手だけではあれだけの仕事をとってこれるわけじゃないから、単純な話でもない)。