舞台

今年(2016年)読んだ本の中では、西加奈子の「舞台」が一番面白かった。図書館で借りた。

舞台

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 本の中で特になにが起こるってわけでもなく、ただ主人公の自意識過剰っぷりが描かれていてそれだけでこれだけおもしろいってのはすごいなと思った。僕自身ここまでこじらせてるわけじゃないけど、読んでいてこれは僕だと思うようなところも多かった。読み進めていくうちにもしかしてこの主人公はすごくダメなやつなのではというのが、すこしづつわかるようになっているんだけど、そういうのもすごく上手だなと思った。

僕のワイフは僕のことをメンタルが丈夫すぎて怖いといった意味で「丈夫人間」となづけていて、全然落ち込まないわけじゃないんだけど、落ち込んだりしてもすぐマシンのように復活しているところが怖いらしい。

僕も全然落ち込まないわけじゃないし、心配なことはたくさんあるんだけど、落ち込むたびに、考えてもしょうがないことは考えないし、受け入れるしかないといった結論に何度もなった結果、その辺の落ち込んでからのいろいろ考える過程が省略されてすぐ復活するようになってしまったのかもしれない。もしかしたらその省略している過程で繊細さとか、きめ細やかさを失ってしまっているかもしれないから気を付けないといけないなと思う。