堀部安嗣の「建築を気持ちで考える」を読んだ。
前半は堀部さんが影響を受けた建築についての紹介。アスプルンド、カーン、ライト、アアルト、スカルパ、あとは日本のお寺など。
ライト以外のカーンやアアルト、スカルパの世代が近いのはやっぱりモダニズムと現代の間に何かいい時代があったとしか思えない。W・カーティスの本とかにはこの辺の人たちをクリティカルリージョナリズム(批判的地域主義)と呼んでいて、安藤忠雄とかもここに入ってくる。ライトについてはモダニズムに完全には乗っかっていない良さがあるのかもしれない。僕はこの辺の人たちの建築をひとつもみたことがなくて、本とかでみてかなりいいんだろうなということは分かるので、いつかいってみたい。
僕が独立した年にこの人の処女作「南の家」と「ある町医者の記念館」をみて、20代の時にこれをつくったことに驚いた。
僕もこの人のように建築と向き合いたいと思うし、こういった本を読むと自分も建築をやっていてよかったなと思う。
ギャラ間でやってた展覧会は行くかどうか迷って結局年度末の忙しさに負けて行けなかった。この本の最後に作品リストが掲載されてて見学できるものもあるみたいなので、また見に行きたいなと思う。