ぺいちくのブログ

本と建築のブログです。https://twitter.com/paychiku

人間

又吉の「人間」を読んだ。

人間

人間

 

主人公が又吉なのか、出てくる芸人の友達が又吉なのか、たぶん両方なんだけど、いつもの夢を追う若者(もしくはかつては追っていた人)の なんともいえない不安定な時期の話。自分も学生の時は何ともいえない不安というかこのまま夢を追うようなことをやっていていいのか、あきらめるとしたらどうやって見極めたらいいのかよくわからず、周りも尖ってるやつらが多くてめんどくさかったけど、今思えばそういった衝突みたいなものはその時しかできなかったなと思うから経験できてよかったし、だからこそ又吉の小説がぐっとくるし、みんなどうしてるかなと思い出す(とはいえこういった小説を読んだ時だけ)。面白かった。

20歳のころから最低でも月四冊本を読むことを自分に課してきて、読書の記録もそれなりにつけてきたけど、そろそろそれもやめようかと思う。本を読む時間を捻出するの難しくなってきたし、死ぬまでに読める本も無限ではないのでちゃんと選んで本当に読みたいものをゆっくり読みたいと思う。新書、ビジネス本みたいなのはできるだけ読まないようにする(新聞とラジオとネットで十分)。古いものも含めて小説の割合を増やしたい。