今年の正月、美術手帖をひさびさ買って読んだ。
読んでみて、いいなと思う取り組みもたくさん紹介されていたのだけど、今までなんとなく引っかかっていたこと が分かったような気もした。
こういった関連の本はだいたい成功例というか、「いい話」が書いてあって、ほんとにそうなのかなと思っていた。
建築にできることなんてたいしたことじゃないのかもしれないけど、それでもやっぱり建築の力や建築にできること、変えれることを信じてないといいものなんてできないと思うので、ぼくはやっぱりつくりつづける側にいたい。
市民参加とか、ワークショップって、どう考えてもいいことのように思えるし、設計者もできるだけ、設計に反映できるよう頑張っているんだけど、ワークショップが盛り上がれば盛り上がるほど、参加していない人たち(参加できなかった人たち)には疎外感を与えるというか、意見を言いにくくしているというか。
僕が考えすぎなのかもしれないし、単にべたべたした感じが好きじゃないからかもしれないけど。
パブリックコメントについてもいつも思うんだが、普通の市民はいちいち自治体のHPとか広報をチェックしたりしてないかもしれないのに、意見募集中に何も言わなかった人は、後で何か気付きがあっても言ってはいけないように感じてしまうようにできているのでは。