GAJAPAN132の「総括と展望」を読んだ。今年は隈研吾と藤村龍至。
去年の「総括と展望」でも屋根のはなしが中心にあったが、ことしのみなさんも屋根が気になるようで、屋根の話からはじまっている。
隈さんの屋根には二面性があるという指摘がおもしろかった。
「四角い箱を地面になじませる」ことと、「屋根自体が孕んでいる鋭角性によって結果的にシンボリズムを帯びざるを得ないこと」という「同調・主張」の両義性をつねに屋根は持っているという指摘。同調させようとすればするほど、特徴的になる。
実際、この号で取り上げられている建築も屋根っぽいものが多い(生田教会/西沢、十和田市市民交流プラザ/隈、育良保育園/松島、塩田中学校/SUEP)。