ひさびさ新建築(2015年5月号)を買った。
同じ時期に出たGA134の表紙は内藤廣の草薙体育館だが、新建築は隈研吾(デザイン監修)+日本設計(設計監理)のとしまエコミューゼタウンだった。その辺がそれぞれの雑誌の特徴というか、密着度というか。
今月の新建築は前半がゼネコンで、後半がアトリエ事務所といった構成。
としまエコミューゼタウンは役所の上にマンションが乗っかっているというユニークさから、最近テレビでもよく目にする。
内藤廣の草薙体育館はどーんとした感じだったけど、青木淳の三次市民ホールはぼこぼこしていてなんというかとらえどころのない感じで対称的。 そのとらえどころのない不思議な感じというのが、大きな余白と呼ばれているものから来ているんじゃないかと思うんだけど、余白が実際にどういった使われ方をするのか気になるところ。 ワークショップに既得権益層しかきてくれないと書いてあったが、既得権益層がワークショップにいると他の人はよけいに入りづらい。ワークショップででた意見だけでつくるといろんなものを見落としてしまうことになるということを感じ取りながら設計されているのだと思った。
妹島和世のなかまちテラスはエキスパンドメタルで覆われた外装がすごいんだけど、地域でどういった受け取られ方をしているのか知りたい。意外と普通だったりするのだろうか。
この号で一番気になったのは藤原徹平のAOI Medical Academyで、バルコニーに出て移動するのは気持ち良さそうだなと思った。