茂木健一郎の「東京藝大物語」を読んだ。図書館で借りた。
これは小説だと書いてあったのでフィクションだと思って読みはじめたのだが、読んでるうちに完全にフィクションなのか、実話にちょっと盛ったものなのかよくわからくなった。どっちでもいいんだけど結構おもしろかった。
東京藝大に入ってもアーティストとして食べていけるのは10年に一人なのかー、厳しいなーと思って読みながら、僕が行っていた大学の人たちのことを思い出した。建築学科はもちろん藝大や美大ほどじゃないけど、理系なのになぜか文系というか、芸術系というかそういった側面があって、僕はそこがなんだか気恥ずかしいというか、むずむずして嫌だったんだけど、なんだかんだでそこに魅力を感じていたことは否定できない。
今思えばみんなやっぱりちょっとづつイタイ感じだったし、僕も思い出したくないような恥ずかしいことがたくさんあるけど、それでこそ青春だし、全力を出している若者は多かれ少なかれイタイ感じになるんじゃないかと思う。