國分功一郎の「中動態の世界」を読んだ。
中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)
- 作者: 國分功一郎
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 2017/03/27
- メディア: 単行本
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國分さんの本は「暇と退屈の倫理学」を数年前に読んでおもしろかったので、この本も買って読んでみた。最初はちょっと難しいなと感じたけど、読み進めると謎を解く感じが推理小説的でとても面白かった。
一回読んだだけでは結局中動態が何なのかは、分かったようで分からない気がするんだけど、能動ー受動の対立にかかわらず、既成の枠組みでは正確に現実をとらえることができていないかもしれないこと、今ある枠組みを外して想像することは結構難しい(中動態を想像すること、能動ー受動の外を想像すること)。でもそうやって外の世界を知ることで少しずつ自由に近づいていくんだと思う。