千葉雅也の「勉強の哲学」を読んだ。
建築の設計をやっていると、決めないといけないことがほんとにたくさんあるんだけど、なんでそれに決めたのかといった根拠がほしくなってくる。法律とか材料の制約とかいろいろあるけど、絶対的な根拠(真理)は実はない。ないけどないからといって適当には決められないし、「もういいや」で決めると絶対よくはならない(経験上)。決めるためにはいろいろ案を比較したり、ここをこうやるならこっちはこうしたほうがよさそうといった、仮固定をしながら粘り強く作業を進める必要がある。
仮固定のまま進めて違和感があるところを修正して、予算に合せるように変更して、仮固定のまま現場に入って問題や改善点があれば現場でも修正する。
結局根拠はないんだけど、そうやって根拠に近づいていくようにするしかないし、粘り強く修正を繰り返すことでしか、これしかないというところにはたどり着けないようなきがする。
絶対的な根拠はないんだけど、そうやって真理に近づいていくようにするしかないんだなあといったことがこの本には書いてあった。