山本学治の「素材と造形の歴史」を読んだ。
土、木、石、ガラス、鉄といった素材がそれぞれどういった歴史をもっていて、どのように建築に使われてきたかを分析した本。
カーンが「レンガはアーチになりたがっている」と言ったり、ライトが「自然さ」といったときの素材に対する向き合い方って素材自体の追求だけじゃなくて、機能と素材の相互開発なんだろうな。形態は機能に従うとか、形態こそ新しい機能を創造するとかいった方向性に素材の科学的把握が加わってはじめて自然で違和感のないものがつくれるような気がする。機能的にも科学的にも自然なもの。