安田浩一の「「右翼」の戦後史」を読んだ。kindleで読んだ。いい本だった。
なんとなく「右翼」と聞けば街宣車とか最近だとネトウヨとかヘイトスピーチなどの物騒なイメージがあったんだけど、ちょっとイメージが変わった。本当というか、保守本流の筋が通ったちゃんとした右翼の人たちもいるんだなと思った。
この本の著者の安田さんはできる限り一次情報にあたられてるので(これはすごく大変だったのではと思う)、何か迫るものがあった。安田さんは右翼でなないんだろうしけど、本来右翼はこうあるべしみたいな著者のいら立ちのようなものも書かれている。
もともと左翼の人たちが右翼に転向したケースが多いことにも驚いた。社会への関心が高い人たちが左から右に振れたりすることがあるということ。そもそも関心がなければどっちかということもない。自分のスタンスに無自覚でいることや、デマに踊らされたり、全く無関心だったり、そういうのが一番よくないなと思った。