ぺいちくのブログ

本と建築のブログです。https://twitter.com/paychiku

GA156

GA156「総括と展望」を読んだ。

GA JAPAN 156

GA JAPAN 156

 

毎年この「総括と展望」の号だけ買って読んでいる。機能主義に代わるのもとして「いろいろある」という概念に置き換えられないかという仮説(藤本)が気になった。たしかに単純化したりミニマルな表現もの、図式のようなものよりも、ごちゃごちゃしてるというか、謎なもの、得体のしれないものをどうやってつくるかみたいなことに興味が向かっているような気もする。

新建築とかには載るけど、GAがあえて載せないものがあるっていうのも、なるほどと感じたし、谷尻誠さんや片山正道さんとかを「ジェネリック建築家」だといわれていることにもそういう分け方なのかと思った。建築史とガッチリつながって仕事をしているひととそうでない人で「建築家」とそうでない人を分けてたみたいなんだけど。

藤村さんと藤森さんの「メディアのゆくえ」もおもしろかった。去年から学会誌の「建築雑誌」のことは気になってたんだけど、やっぱり読んでみたいなと思った。四会のうち、士会と事務所協会は入ってるんだけど、学会と建築家協会はまだ入ってない(建築家協会はたまに誘われるけど、自分が建築家(建築史とガッチリつながって仕事をしている人)だと名乗るのはどうかなと思うので、加入する気はない)。今年は学会に入ってみようかな。