共著「リノベーションの教科書」を読んだ。
学生向けの本だと思うけど、おじさんにもいい本だった。
最近うちの事務所も古い建物のリノベして別の用途にみたいなのが増えてきた。用途別に事例が載っていて、知らない事例で興味深いものも多く、よかった。
新築を自分が設計すると、特にフォーマット化しているわけでもないのに、手癖みたいなものがあって、似たような感じになってしまうんだけど(新たな試みはリスクも多く、前回のアップデートとするほうがいいことも多い)、古い建物のリノベーションだと、今どうやっても手に入らないような感じのものができたりすることがあっておもしろい。昔の建物のどこを変えてどこを残すか考えるのも楽しいし、変えるとしたらどこを変えるか、効果的な一手を考えたりするのもおもしろく、今は新築よりもいいなと思っている。
古い建物は図面がないから何度も現調にいって既存図の精度をちょっとずつ上げていくんだけど、手はかかるし大変なんだけど、古い建物と向き合うと、長持ちするものとそうじゃないものがわかってきて勉強になる。
なによりも無から立ち上げるプレッシャーがなくていい笑。