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何もかも憂鬱な夜に

中村文則の「何もかも憂鬱な夜に」を読んだ。

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

 

 今年はこの人の本ばかり読んでいる。

「どのような人間でも、芸術にふれる権利はある」

「人間とその人間の命は別だから」

だいたい暗い話なんだけど、どこか生きる意味を考えたり、生きていて大丈夫だと確認できたりする。

又吉が解説で書いていたように、「垂直に掘り進めてきた穴を横に広げる時代」にこういう小説を書いている人がいるんだなと思った。

この表現(垂直に掘り進めてきた穴を横に広げる時代)ってつまりポストモダン以降のことなんだと思うけど、建築だとどうなんだろう。

ひたすら新しいバリエーションばかりつくって(横に穴を広げるばかりで)全然穴は深くなってないのでは。