ドストエフスキーの小説は1つの文章が長くて読みにくいイメージがあったけど、この本は新訳でとても読みやすかった。
この本の最後にドストエフスキーの年譜があって、てんかんと診断されたのが27歳の時で成人してからの発症だったんだなと思った。てんかん発作をくりかえすと粘着質になるとか言われているけど文章の長さとか、主人公の性格と関係あるんだろうか。ちなみに最近のてんかんはすぐに治療するから発作を繰り返して性格が変わったりとかないといわれていて、偏見でしかないのかもしれない。
それと次男のアレクセイがてんかんの発作で急死していることと、「カラマーゾフの兄弟」にアレクセイという名前の登場人物がいること。「カラマーゾフの兄弟」は新潮で昔読んだけど、光文社の新訳は読んでないから早く読みたい(バリューブックスで購入済)。大江健三郎の息子もてんかん発作があるといわれている。「燃え上がる緑の木」も読んでみたい。