ドーン

平野啓一郎の「ドーン」を読んだ。図書館で借りて読んだ。

ドーン (講談社文庫)

ドーン (講談社文庫)

 

 ちょっと未来のはなしで、火星への有人飛行のことと、防犯カメラを使った顔認証検索システム、AIのことなどをからめて、個人は家や職場でいろんな人格を使い分けて生きているのに(この本では分人と呼ばれている)、宇宙船の密室に長期間いたり、防犯カメラに映ったものいろんな自分をネット上で統合されたりすると、なんだかしんどいということを描いている。

このことはフェースブックなんかのSNSをやっているとなんだか気持ち悪くなってくることとよく似てるんだけど(昔の友達と、最近できた友達が同じところにいたりすることのむずかしさ)、この本は2009年7月にでてるから、作者の人はすごいなと思う。

分人という考え方を取り入れると、今まで人付き合いでもやっとしていたことがとてもすっきりする、詳しくは別の本でまとめられていて、こっちも読んだけどとてもおもしろかった(ドーンより先に読んだ)。

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

 

 そういえばこないだの日経新聞NASAは2030年代に火星への有人飛行を計画していると書いてあったが、やっぱり到着まで半年はかかるみたい。NASAの人はドーン読んだりしていないのかな。