- 作者: 倉方俊輔,吉良森子,中村勉,東京建築士会
- 出版社/メーカー: 学芸出版社
- 発売日: 2016/02/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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どれもユニークなものばかりで、特にいいなと思ったのは「住宅遺産トラスト」だった。公共建築の保存運動はよく見かけるようになっていたけど、住宅の取り組みはあまりなかったのでは。住宅は個人のものだから、買ってくれる人を探さないといけないわけだけど、そこを粘り強く取り組まれていた。
若手の設計事務所ってリノベとかまちづくりといったのが目立つ昨今だけど、僕の同級生で事務所をやっているひとたちは、みんな地方で一般的な設計事務所をやっていてみんなそれなりに忙しそうだし、順調そう。僕が実感しているのは、新たな取り組みとかではなくて、そもそも地方では一般的な建築士事務所が足りていない。
僕も若いときはなにか新しいとりくみをしたり、特色のあることをやらないと、生き残れないような気がしていたけど、順番が逆で、従来通りの設計事務所をやっていれば仕事はくるから、新たな試みをする機会が与えられるんだと思う。
そういう意味でもそろそろ僕もなんかしないとなと思っているけど、あまり仕事を増やしたくないなとも思う。