形の合成に関するノート

アレクサンダーの形の合成に関するノートがSD選書で再版されるとアマゾンさんから連絡が届いた。

形の合成に関するノート/都市はツリーではない (SD選書)

形の合成に関するノート/都市はツリーではない (SD選書)

 

僕が修論を書いているときにはすでに絶版になっていて、大学の図書館にはおいてあったのだけど、どうしても手元に置いておきたくて(そのころはまじめに本に線を引いたりしてたので)、図書館で全部コピーした記憶がある(中古で3万円くらいだったのでそれよりは安いと思って)。

さっそく予約した。

僕は大学の設計課題とか設計コンペとかでは、斬新な提案をしなければいけないような謎の圧力を感じていて、そういうのにちょっと疲れていたときにこの本をはじめて読みました。学生の課題なんてどうせ架空の設計なのだから(どうせ建たないんだから)、細かいことよりも斬新なことをやったほうがいいじゃんみたいなのが、なんだかいやになってました。そんな圧力はほんとはなくて僕が自意識過剰気味だから勝手にそう思ってただけかもしれないけど。

この本を乱暴に要約すると「設計(デザイン)とは形の最適化の作業である」ってことなのではないかと思う。設計ってのは、与条件がたくさんあってそれら(パラメータ)が最適な状態になるように、ひたすら形を整えていく(違和感を取り除く)地味な作業の積み重ねだということを言いたいのでは。僕はこの考え方が結構好きです。

これは僕がいま実際に建築の設計の仕事をしていてほんとにその通りだと思う。時間のある限りひたすらあーでもないこーでもない、あっちを立てればこっちが立たずといったことをひたすらやって(パラメータの調整)、納得いくところ(あるいは締切)でやめる(たぶん時間がある限りずっとやることになる)。

ただ、最適化ってのはまず第一案(たたき台)がないとできないんだけど、その第一案ってどうやって導いたらいいのか。これについては確かいろんな人が指摘していたと思うし、僕がこの本の意図するところを理解できてないかもしれないので、本が届いたらいろんな人の指摘と照らし合わせて読んでみようと思う。