ぺいちくのブログ

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住まいの基本を考える

堀部安嗣の「住まいの基本を考える」を読んだ。

住まいの基本を考える

住まいの基本を考える

 

 堀部さんの建築は好きで、作品集もだいたい買っていて、かなり参考にしている。僕が事務所を開設する直前に堀部さんのデビュー作の「南の家」と「ある町医者の記念館」を鹿児島までみにいって、20代でこれをつくれるってすごいなと思った(当時自分は30代前半)。

この本を読んでみて、パッシブデザインとかの温熱環境のことに文字数をかなり割いていたのが意外だった。他の本ではそんなに言ってなかったような気がするので。

この本でも書かれているように、木造の小住宅が建築の基礎で、でも住宅が一番難しかったりする。僕自身も住宅の設計が一番しんどいし、時間もとられるからあまりやりたくないなと思うこともあって、年1件が限度だなと今は思っている。ただ腕を磨くには避けて通れないような気もするので、できるだけおおらかなで理解のある人の住宅をやるようにしたいと思っている(結局クレームが怖いだけ)。最近は無垢の厚いフローリングを使いたいから余計に(質感はいいけど複合の塗装品と比べると傷とかつきやすいので)。

昨日本屋でいいなと思って衝動買いした丸山弾さんの作品集を昨日じっくり読んでたら堀部さんのとこの事務所出身だったと読んだ後に気付いて自分の趣味も偏ってるなと思った。

増補特装版 木造住宅パーフェクト詳細図集

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