ぺいちくのブログ

本と建築のブログです。https://twitter.com/paychiku

子育てをしながら建築を仕事にする

「子育てをしながら建築を仕事にする」を読んだ。

子育てしながら建築を仕事にする

子育てしながら建築を仕事にする

  • 作者: 成瀬友梨,三井祐介,萬玉直子,杉野勇太,アリソン理恵,豊田啓介,馬場祥子,勝岡裕貴,鈴木悠子,木下洋介,永山祐子,瀬山真樹夫,杤尾直也,矢野香里,松島潤平,吉川史子
  • 出版社/メーカー: 学芸出版社
  • 発売日: 2018/02/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 主に建築の設計を仕事にする人たちが子育てと仕事をどうやって両立させているか書いてくれてる。意匠設計、構造設計、設備設計、組織事務所、スタッフの人、事業主の人などいろんなひとが書いてるけど、夜型だったけど朝型に変えたとか、保活が大変とか、家事の分担とか内容が重複するところも多かった(どこの家でも子育てが大変なのは大差ないということだと思う)。都市部の人の話ばかりだったので、田舎の人のこととかもあってもいいのではと思った(僕が田舎なので)。

その中でも、松島さんの三つ子の話と、吉川さんの話はおもしろかった。吉川さんだけ年が少し上で子供も大きいのでほかの人よりもちょっと先の生活が分かる感じ。

この本を読むと激務っぽく描かれてるので、逆に仕事しながら子育ては大変そうだなあと思ってしまいそうで心配だけど、建築じゃなくても残業がある職場だとどこでも同じだろうなあとも思う。

僕もできるだけ残業をしないようにしていて、案の検討に時間をあまりつかわなくなってきた。経験が増えて判断が早くなったのか、年を取って無難になってきたのかはよくわからない。もともと模型をたくさんつくってスタディしたりするタイプではないんだけど、模型をたくさん作るのは確かにわかりやすいんだけど、時間をかけただけの効果があるかどうかは謎だなと学生のころから思ってる。

ひとつのものにたくさん時間をかけて渾身のひとつをつくるよりも、それなりにいいものをたくさん作るほうが自分には向いてるし、たぶん今はそれしかできない。そのなかでも自分が今までやってなかったジャンルのものを少しずつ増やしていこうとは思ってる。そういった意味でも住宅は時間がかかるし、いままで数件やってもういいかなと思ってきたので、ここ1年くらいはやらないようにしてきた。