ぺいちくのブログ

本と建築のブログです。https://twitter.com/paychiku

変身・断食芸人

カフカの「変身・断食芸人」を読んだ。

いろいろ訳があるけど、岩波文庫で読んだ。

昔読んだことがあるような気がするけど、改めて岩波文庫で読んだ。昔読んだのは確か新潮だったような気がする。今は光文社古典新訳とかあって、海外の名作とかはそっちで読んだほうがいいかもしれない(絶対読みやすい)。とはいえカフカの変身は短くてあらすじもだいたい知ってるから読みやすい。

最近自分のなかで流行っている本の読み方としてNHKの100分de名著(NHKオンデマンドで)を観てから読むというのがある。

もしくは読んでから観る。予習復習といった感じで内容も深まるし、著者やその国やそのときの時代背景などもざっと分かっていい。ネットで調べればわかることではあるけど、質も高いし効率もいいし(ネットで調べると似たような情報ばかりでてきて同じことを何度も読んでしまう)なによりもおもしろい。

カフカの回は「絶望名人カフカの人生論」の頭木さんがでていた。

頭木さんの話はラジオ(確か荻上チキsession)で何度か聞いていて面白かったと記憶しているからこの本も読んでみたい。

「変身」は昔読んだときとちょっと印象違ってて、昔は虫は結局なんのメタファーなのかということを考えながら読んでいたけど、今はあまりそのへんは気にならなくて、突然病気になって外にでられなくなったり(それが最初は意外と楽しめたり)、病気じゃなくて特に理由もないけどなんとなく引きこもりたかったり、そういうときもあるよなーと思ったりしながら読んだ。

断食芸人のほうははじめて読んだけどおもしろかった。変な話だった。