ぺいちくのブログ

本と建築のブログです。https://twitter.com/paychiku

連戦連敗

安藤忠雄の「連戦連敗」を読んだ。

積読になってたけどようやく読んだ。

大学3年生の時にそれまで全然やる気なかったのに急にやる気になって建築の本読んだのが安藤忠雄の「建築を語る」と「建築家たちの10代」だった。

「連戦連敗」はこれらよりももっと後で出た本だと思っていたら、2001年の本で意外だった。

大学3年生の夏休みにいろんなところ(ほぼ関西)に行って安藤忠雄の建築を見て回ったなーとか思い出した。その後もいろいろ見たけど、僕はローズガーデンとかTIME'Sみたいな大きくない商業施設なんだけど、ちょっと公共的なスペースをもっているような建物が結構好き。この本の中でも日本の公の場、広場の不在のことが書いてあった。

最近建築家の本はもう読まなくてもいいかなーと思っていたけど、新しい何かを期待するのではなく、何かを思い出すためにたまに読んだほうがいいかもしれない。

大学生向けの講義本だからかもしれないけど、この本を読んでいたら好きな建築のこととか、やる気があった時(いまもなくはないけど)のことを思い出した。自分と同時代よりも少し前で、近代建築のちょっとあと、カーンやアアルト、バラガン、スカルパへのあこがれがずっとある。この辺はクリティカル・リージョナリズムと言われてて、確か人によっては安藤忠雄もこの中に含めていたような記憶がある。たしかこのカーティスの本で。

この本学生の時にかなり読み込んだ記憶があるのに今なぜか手元にないから、古本サイトでいつか見つけて買いたい。